LIFEBOOK U9310/D バッテリー交換方法|ジャンク個体からの移植で安全に修理【分解手順付き】
2020年5月20日に富士通(現:富士通クライアントコンピューティング)より発売された軽量モバイルノート、LIFEBOOK U9310/Dの内蔵バッテリー交換手順を解説いたします。

当機種は十分な性能を有しながら1kgを切る軽量な筐体が売りとなっており、中古市場でも高い人気を誇るモデルですが、既に発売から6年が経過したこともあり、内蔵バッテリーが完全消耗した個体が増えてきています。バッテリー交換自体はPC等の修理を行ったことがない初心者でも容易に作業できます。

法人向けモデルのLIFEBOOK Uシリーズは導入されている個体数が多いこともあり、バッテリー残量の確認が必要となりますが、ドナーとなるジャンク個体も容易に入手できるほか、純正に拘らないのであれば品質の高い新品互換バッテリーを安価に入手することができるため、バッテリーを交換することで軽量モバイルノートとして現役復帰させることも可能です。
1. バッテリー交換が必要になる理由
富士通(富士通クライアントコンピューティング)製PCの場合、Windows Updateやメーカー公式サポートページで公開されている一部のファームウェア(Intel Management Engine、UEFIファームウェア更新プログラム)を適用するには、内蔵バッテリーが正常に認識された状態で、なおかつバッテリー残量が50%以上充電された状態になっている必要があります。
バッテリーが完全消耗していたり、何らかの理由でバッテリーが正常に認識されない場合は正常に更新を適用できず、Windows Update経由で適用した場合はバッテリーを交換するまで「正常に動作していないデバイス」としてデバイスマネージャー上でも表示される状態になってしまいます。そのため、今回紹介しているLIFEBOOK U9310/Dに限らず、バッテリーが完全消耗、あるいは正常に認識しない場合は、ある程度残量が残っているバッテリーに交換した方が安全です。
2. 必要な工具・パーツについて
今回紹介する内蔵バッテリーの交換を行う場合、必要な工具は一般的なプラスドライバー(#2)のみで対応可能です。個体によっては底面パネルが開口しづらくなっている場合もあるので、可能であれば専用のヘラ(ない場合は使用しなくなったクレジットカードなどでも代用可能)も用意しておくと安心です。
LIFEBOOK U9310/Dで使用している内蔵バッテリーの型番はFPB0340Sとなります。
富士通の場合、ユーザーによる内蔵バッテリーの交換は保証対象外としており、保守用パーツの単体販売も個人・法人ともに対応していないため、新品バッテリーを入手する場合はサードパーティメーカーが販売している互換品か、一部の通販サイトで販売している純正バッテリーを購入する必要があります。
ただし、いずれの場合も品質的に問題がある製品が存在している可能性が高く、場合によってはバッテリーの発火やPC本体の故障といったトラブルが発生してしまう可能性があるため、修理対応でバッテリー交換を行う場合は交換用ジャンク個体からある程度残量が残っているバッテリーを移植した方が安全です。
なお、LIFEBOOK U937~U9311とコンシューマー向けモデルのLIFEBOOK UH75~UH95シリーズ、UH-X/D2、WU2/WU3シリーズで採用している内蔵バッテリーは共通となっているほか、後述する作業手順もほぼ共通となります。
3. 実際の交換手順について

WindowsなどのOSが既にインストールされている場合は完全シャットダウン(Windows 10/11の場合はSHIFTを押下しながら電源メニューから「シャットダウン」を実行)で電源を完全に落とした状態にしてから、作業前に念のため底面中央付近に配置されているバッテリーリセットボタンをクリップなど先が細い棒で10秒以上長押しして内蔵バッテリーの完全放電を実行します。
次に、底面に配置されているネジをすべて取り外します。

底面パネルを開口後、内蔵バッテリーを固定しているネジをすべて取り外します。

バッテリー固定用ネジをすべて外した状態にすればそのまま内蔵バッテリーを上に持ち上げれば取り外すことができるので、古いバッテリーを取り外します。


最後に交換用バッテリーを取り付け、バッテリー固定用ネジでバッテリーをしっかり固定してから底面パネルを取り付け、底面パネル固定用ネジを取り付ければバッテリー交換作業は完了です。
場合によってはバッテリーが完全放電した状態になっているため、純正ACアダプター、または45W以上の出力に対応するUSB PD対応ACアダプターで最低30分以上充電してからWindowsなどのOSを起動し、正常にバッテリーが認識されていれば修理は完了です。
まとめ

・純正バッテリー自体はメーカーから購入することができないが、同じ型番のバッテリーを採用していたモデルが多いため、ジャンク個体からのバッテリー交換であれば比較的容易に修理対応を行うことが可能
・サードパーティー製バッテリーは、販売元によっては品質に問題がある製品も出回っているため、安価とはいえおすすめできない
・バッテリー交換が必要な機種は、LIFEBOOK U9310/DだけでなくU937~U9311、UH75~UH95シリーズ、UH-X/D2、WU2/WU3シリーズも共通の手順で対応可能
・交換に必要な工具はプラスドライバー(#2)のみで、初心者でも作業しやすい
分解・修理作業について
本記事の内容は、あくまで参考情報としてご紹介するものであり、分解や修理作業を推奨するものではありません。
実際の作業は必ず自己責任のもとで行っていただき、作業中の破損や故障には十分ご注意ください。
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