dynabook G83/HS 分解方法|底面の開け方と交換できるパーツを解説【第2世代G83シリーズ共通】
2021年3月にDynabook株式会社から企業向けモデルとして販売されたdynabook G83/HSの底面分解・交換可能パーツについて解説いたします。

2019年1月に登場し、Dynabook株式会社への移行後最初のモデルとなったdynabook Gシリーズは、高性能CPUを搭載しながら1kgを切る軽量かつ剛性の高い筐体を採用しており、企業でも多数導入されている実績のあるシリーズとなります。
2021年に登場したG83/HSでは筐体デザインが一新され、dynabook Gシリーズとしては第2世代モデルに移行しています。
なお、後述するRAMの仕様を除き、コンシューマー向けモデルのdynabook G6・G8/GSシリーズ(2024年発売モデルまで)や、Core Ultra Series 2を採用する第2世代の最終モデル「dynabook G83/NA」でも基本的な作業手順は共通となります。
1. dynabook G83/HSを分解する際の注意点
今回の記事ではディスプレイパネルの交換手順は割愛しますが、dynabook G83/HSから2026年5月に発表されたG83/MAまでのモデルにはオプションでWEBカメラシャッターが搭載されている場合がございます。
このシャッターは磁石で固定される設計となっているため、清掃・検査の際にカメラ保護用カバーを紛失してしまう恐れがあります。作業時に紛失しないよう注意しながら進めてください。
第2世代dynabook Gシリーズ最終モデルとなるdynabook G83/NAでは、他社と同じくスライド式のWEBカメラシャッターを採用しているため、この点を心配する必要はありません。
2. 分解手順

底面を開口するには、取り付けられているネジ(6本)をプラスドライバー(2番)で外し、底面カバーを割らないようゆっくり取り外します。

底面パネルを開口すると、内蔵バッテリー、システム時計・UEFIファームウェア設定保存用のCMOSバッテリー、PCIe-NVMe SSDスロット、無線LANアダプター、メモリースロット(G83/HS・HUのみ)にアクセスできるようになります。

純正交換バッテリーの型番は「PS0011UA1BRS」となります。G83/HSだけでなく、G83/HUやG83/KU、G83/KVも同じ型番の物を採用しています。
基本的にDynabook株式会社製品の場合、「セルフ交換サービス」に対応していないモデルではユーザーによるバッテリー交換は保証対象外としているため、公式サイトでは新品パーツの単体販売は行っていませんが、AmazonやYahoo!ショッピングなどの国内通販サイトにて比較的容易に入手できます。
なお、初代dynabook Gシリーズで発生していた「長期間利用していなかった場合、バッテリー残量があるにもかかわらず、充電ができなくなる」不具合については、第2世代モデルとなるdynabook G83/HS~G83/MYでも発生し、公式サイトでも「仕様」としてアナウンスされています。バッテリーの充電が行えない個体に関しては、新品に交換することで問題が解決する可能性があります。
※dynabook GシリーズではUEFI等一部ファームウェアの更新を行う際、内蔵バッテリーの残量が50%以上ある状態でないと適用できない仕様となっています。
充電が行えない個体だと、Windows Update経由でドライバーを更新した際に一部のファームウェアが適用できず、デバイスマネージャーでエラー表示が残ってしまうため、内蔵バッテリーの交換対応は“必須”となります。

初代dynabook Gシリーズ(G83/M~G83/FS)と同じく、第2世代G83シリーズ初期モデルとなるG83/HSとG83/HUのみ拡張RAMスロットが用意されています(DDR4 PC4-3200、最大16GBまで)。
ただし、G83/HS・G83/HUでは「オンボードで搭載されているRAM + 拡張RAMスロット」という構成となるため、オンボード側が4GBの個体では、8GBのRAMを増設しても合計12GBと中途半端な容量になってしまいます。
オンボードRAMが4GB構成の場合は最大20GB、8GB構成の場合は最大24GBまで増設可能です。
なお、第12世代Core(Alder Lake)を搭載するG83/KU以降のモデルではマザーボードの仕様変更により、拡張RAMスロットが廃止されたため、RAMの増設は不可能となります。

無線LANアダプター(上記画像ではカバーがかかったままの状態となっています)はWi-Fi 6(802.11ax)規格に対応するIntel AX201、またはIntel AX211のいずれかを採用しています。
基本的には搭載されているものと同じ型番のアダプターに交換する形となりますが、一部のメーカーで行っているハードウェアロックは設定されていないため、別PCからの抜き取り品や、通販サイトなどで販売されている汎用品もそのまま流用することが可能です。

CPU冷却用ファンの型番は東芝製「C-154C」となります。
こちらに関しても第2世代dynabook Gシリーズではすべて同じ型番の物が採用されているため、NG品/ジャンク個体からの抜き取りだけでなく、通販サイトで冷却用ファンを単体購入することも可能です。

ストレージはM.2 2280規格のNVMe SSDのみサポートしています。
3. 実際に分解してみた感想
Dynabook株式会社が販売するdynabookシリーズは東芝時代と同じく、基本的には修理・保守についてはメーカー対応のみというスタンスを継続しているものの、dynabook Gシリーズに関しては非常にメンテナンスしやすい設計になっています。
法人向けにかなり出回った端末ということもあり、ジャンク・NG個体も容易に入手できるほか、交換用パーツも手に入りやすいため、PCの分解作業にあまり慣れていない方でもメインボード関連の修理に関しては比較的簡単に対応できるのではないかと思われます。
まとめ
・底面はネジ6本(プラス2番)を外すだけで開口でき、内蔵バッテリー・CMOSバッテリー・SSD・無線LAN・メモリースロットにアクセス可能
・内蔵バッテリー(PS0011UA1BRS)は国内通販で入手可能。充電できない個体はファームウェア更新にも支障が出るため交換が必須
・拡張RAMスロットはG83/HS・HUのみ(DDR4 PC4-3200、最大16GB)。G83/KU以降は増設不可
・無線LAN(Intel AX201/AX211)はハードウェアロックがなく汎用品を流用可能。CPU冷却ファン(C-154C)は第2世代共通で単体購入も可能
・G83/MAまでのWEBカメラシャッターは磁石固定のため、清掃・検査時の紛失に注意
分解・修理作業について
本記事の内容は、あくまで参考情報としてご紹介するものであり、分解や修理作業を推奨するものではありません。
実際の作業は必ず自己責任のもとで行っていただき、作業中の破損や故障には十分ご注意ください。
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